ブレーキの故障の原因は？

車の故障の中でもブレーキの故障というのはもっとも重大な故障だといわれていますね。考えても見てください。もし車のブレーキが故障してそれが効かなくなったら重大な事故につながるのではないでしょうか。ですから車検などだとこのブレーキというのは一番重点的にチェックされるのです。でも皆さんはこのブレーキというものがどうして壊れるのか分かるでしょうか。実はこのブレーキの故障というのは殆どの場合、ブレーキパットの「摩耗」というものです。
少し具体的に考えてみましょう。ディスクブレーキを採用している場合、この鉄製のディスクをブレーキパットで両側から挟む込むことで制動力を得ることになります。当然ブレーキパットというのはブレーキディスクよりも柔らかい材料でできていますので、使用しているうちにどんどんパットというのは摩耗が進んでいくのです。摩耗が深刻化すると、ブレーキパットを取り付けてある台座（大体鉄製）が露出してきます。つまりブレーキを踏むたびに金属同士が接触することになるのです。もし制動時に「キーッ」という音が鳴るのであればこのブレーキパットの摩耗による金属接触だと考えてください。さらにブレーキパットというのは油圧によりディスクとのクリアランスを一定の基準に保っているということを覚えておくといいですね。つまりパットが摩耗するとブレーキラインのオイルレベルがどんどん下がっていきます。
こういう時にはブレーキパットをできるだけ早く交換していくことが必要になりますね。中にはブレーキの警告灯が灯った時に、単純にブレーキラインにオイルを補てんする人もいるようですが、普段と何か違うと感じたときにはすぐにディーラーとか点検工場に持っていくということを意識してみてください。このブレーキというのはやはり運転者だけではなく同乗者の命を直接左右する大事な部分になります。ぜひこうしたことを忘れずに日々の点検を行いましょう。