日ごろからやっておきたいブレーキの点検
私たちの命に直接影響してくるブレーキという部分ですから、できるだけしっかりと整備しておきたいと思います。少しここではブレーキをどのように日常的に整備することができるのか考えてみましょう。まず行うことができるのは「ブレーキ量」の点検になります。これを見るにはエンジンルームを開けて、マスタシリングの「リザーバタンク」を観察することになります。もしこの時にブレーキ液レベルが「MIN」の場合にはブレーキ液が漏れているか、パットの摩耗というものが考えられます。もちろん原因を調べずにこの量が減っているからとそのままブレーキ液を単純に注ぎ足すことはやめましょう。
なぜならパットを交換して、キャリパのピストンを元に元した時に、そのブレーキ液がタンクから溢れてしまうからです。次はブレーキペダルの踏みと低速からのブレーキの効きをチェックすることができます。これを行うにはエンジンをかけてブレーキペダルを何回か踏み込みます。普通よりも床板とペダルとの隙間が短かったり、踏んだ感じが「柔らかい」時にはブレーキ液が漏れていたり、エアー噛みというものが原因として考えられますね。最近のブレーキ装置というのは「自動間隙調整機能」というものがあります。ですからパットやライニングが摩耗されていても隙間が殆ど変らないかもしれません。こんな時にはどうしたらよいでしょうか。
低速でブレーキをかけてそれがどのように「鳴く」のか確認してみるべきです。つまり効き目が甘いとか、鳴きが大きいという時には作動不良と考えてよいでしょう。パーキングレバーもブレーキの一つとして考えることです。エンジンを切った状態でこれを踏んで(引いて)見ると良いでしょう。この時にはストロークが以前より変わっている時にはケーブルが作動不良を起こしている可能性があります。車に詳しくなくてもこれぐらいなら自分でしっかりと行うことができますね。ぜひ試してみてください。